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遅刻した理由は。

1分1秒の差で勝者と敗者が決まる残酷極まりない世界、

 
それは学生にとっての早朝の電車通学で御座います。
 
ある朝の出来事です。私はいつも通り、駅に向かって走っていました。もはや人間から竜巻に突然変異しそうなぐらい風を感じ、自然と一体化しつつありました。
 
「お嬢ちゃん、このカフェに行きたいんだけど、どこにあるんかなぁ?」
 
駅付近で、明らかに通勤通学ラッシュのピリピリとしたムードをぶち壊す破壊力抜群の一言が発せられました。 マグニチュード7程の規模です。
 
おばあちゃんは、手に持っている地図を指差しながら明っっらかに私をウルウルと見つめていました。
 
さようなら定時通学。
 
内心涙をボロボロ流しながらカフェへの道を説明し終えると、おばあちゃんは笑顔で「ありがとね〜」と言ってくれました。
 
するとどうでしょう、この笑顔を見ただけで私は満ち溢れた感情に包まれました。 
 
電車、時間とばかり睨み合いをしていた私は気付かされたのです。時間の奴隷になり、敗者になっていたのは私だという事に。
 
たまには、移ろい行く現代社会に置いていかれるのもいいな、そう思えました。
 
おはよう、時間に縛られない私。(クズ)